昔から駅の売店でよく売られたり、学校給食にも登場していた冷凍みかん。
以前は新幹線などの長旅のお供としても定番でした。
ひんやりシャリシャリのあの食感、おいしいんですよね。
たま~に無性に食べたくなりませんか?
冷凍みかんについて
まず、冷凍みかんが初めて販売されたのは1955年、小田原駅のキヨスクでした。
従来は季節商品だったみかんを通年販売できる商品にしようというアイデアから開発されました。
最も売り上げがよかったのは昭和30~40年代で、当時は学校給食の人気者としてもてはやされました。
その一方、時代が進むに連れてアイスクリームなどの競合商品の登場などにより、しだいに売り上げも下降していきました。
しかし、いまだに根強いファンは健在で、スーパーやコンビニのアイス売り場でも見かけることがあります。
デザートにもおすすめ!冷凍みかんの栄養分・カロリー
冷凍みかんは、普通のみかんよりもちょっとヘルシーな気がしますが、カロリーや栄養分はどうなのでしょう。
市販されている冷凍みかんは、瞬間凍結で栄養分や水分をギュッと凝縮して作られます。
ですから、普通のみかんとカロリーや栄養分は変わりません。
また、冷やしても甘く食べられるよう、甘みの強い品種が作られています。
家庭で作る場合は同じようにはいきませんから、多少水分とともに栄養分も抜けてしまうでしょうね。
ちなみに、みかんのカロリーのめやすは、だいたいMサイズ1つで34kcalです。
人気アイスの「爽」にも冷凍みかん味がありますが、こちらは149kcalです。
冷凍みかんをデザートとして食べる場合、アイスなどに比べるとかなりヘルシーですよね。
冷凍みかんをお家でつくってみよう!
また、冷凍みかんは家庭の冷凍庫でも手軽に作ることができます。
でも、ただ冷凍庫に入れただけではダメなんです。
ちょっとしたコツが必要ですので、作り方をご説明しますね。
- みかんを軽く洗った後、ペーパー・タオルで水分をよくふき取ります。
- ラップを冷凍庫に敷き、その上にみかんをならべて凍らせます。
- みかんがカチカチに凍ったら、よく冷やした水にサッとくぐらせ、みかんの表面に薄い氷の膜を作ります。
- ふたたび冷凍庫にみかんをもどし、5.で作った氷の膜をよく凍らせて完成です。(ココが最大のポイント!)
二度凍らせるので手間は必要ですが、3の工程で作る薄い氷の膜こそが、みかんの水分やおいしさを閉じ込める役割を果たしています。
また、凍らせると常温よりも甘みを感じにくくなりますので、甘いみかんを選ぶのもポイントです。
ただ、皮つきの冷凍みかんは、皮がむきにくいことがありますよね。
この難点を解消するコツは、冷凍みかんをいったんお湯にくぐらせること。
これで薄い皮だけが解凍された状態になり、中身の食感はシャリシャリのままというわけです。
また、皮をむくのが面倒な場合は、あらかじめ皮をむいたみかんをひと房ごとにわけて冷凍してみてください。
それだけで皮なしの冷凍みかんが作れちゃいますよ!
2010年には消費者からの要望を実現した、皮なしの冷凍みかん「むかん」という商品が福岡県の八ちゃん堂より発売されました。
大手コンビニでも扱っているようなので、探してみてはいかがでしょう。
どんどん冷凍みかんが食べたくなってきましたね。
手作りバージョンも、ぜひ試してみてください。