突然、お子さんがカエルを飼いたいと言いだした、もしくはカエルを捕まえてきて飼いたい!と言いだしたら・・・。
命の大切さを学ぶ上でも、可愛いペットとして飼ってみるのもいいですよね。
また、カエルを飼ってみたいと思っているけれど、きちんと飼えるか不安で実行できていないという方もいるかと思います。
カエルは、基本的な飼い方を知っていれば、初めてでも大丈夫です。
水槽のレイアウトを楽しんだり、カエルの何気ない仕草に癒されたりと、意外とお世話にハマるかもしれません。
でも、カエルを飼うには、一体どうしたらよいのでしょうか?
カエルを手に入れる
既にカエルを捕まえてきているのであれば、図鑑等で種類を確認しましょう。
カエルによって生態は多少異なり、ケースに入れる水の量などが変わります。
これから入手する場合は2つの方法があります。
一つ目はペットショップで飼う場合ですが、これは主に外国産のカエルになります。
珍しいものも多いのですが、逃げてしまったり、手に負えないからと捨ててしまうと、周囲の生態系に悪影響を及ぼす可能性もあります。
責任をもって大切に育てましょう。
一方、国内のカエルは、お店で売っている事はほとんどありませんので、自分で捕獲するということになります。
カエルは成長して大人になっていると餌付けが難しいですが、アマガエルは比較的大人のカエルでもやりやすいようです。
身近な存在で見つけやすいという点からも、初めてカエルを飼うのであれば、アマガエルがおすすめです。
こちらは、実際に飼っている方の動画です。
オタマジャクシから育てる場合は、餌付けはあまり問題にはなりませんが、子どものカエルは弱く、大人のカエルより飼育は難しくなります。
また、オタマジャクシの時点では、カエルの種類の判別が難しいです。
成長してからのお楽しみ、とも言えますが、たくさん捕まえすぎないように3~5匹程度にしておきましょう。
カエルを飼う準備
飼育ケースは高さのあるプラスチック製のものに、網をかぶせます。
逃亡する可能性があるので、蓋は確実に閉まるようにしましょう。
床には砂利や砂を敷き、カエルが登ったり、隠れたりする石を数個入れます。
水辺の植物があれば、ぜひ水槽の中に植えましょう。
水は高さ5cm位まで入れますが、アマガエルやヒキガエルの場合はあまり水を必要としないため、体を濡らすことができそうな大きさのお皿に、水をいれておいてください。
オタマジャクシの場合は、飼育ケースは浅くても大丈夫です。
ただ、カエルになった時のために、石や砂で陸地を作っておいてください。
緩やかな上り坂で、陸にたどり着くことができるようにしておきましょう。
飼育ケースに空気が入る蓋が付いているものがおすすめです。
ベルツノガエルなどの地中性・半地中性のカエルには専用の土を敷いてあげましょう。
このように色々な商品があるので、カエルの種類を見てからよく考えて準備しましょう。
カエルの飼い方
では次はカエルの飼い方について詳しく具体的にみていきましょう。
①エサ
カエルは肉食で、動くエサが大好きです。
虫が苦手という方は、カエルを飼う前に虫と関わる覚悟を決めてください。
ハエ、蚊、蛾、コオロギ、蜘蛛、ミミズなどを食べます。
それぞれ好みがありますので、いろいろと与えてみましょう。
お店で買う場合は、鳥や魚のエサ用の虫があります。
愛情たっぷりの手作りひき肉団子なども、ぜひあげてみてください。
エサやりは2~3日に一度で十分です。
オタマジャクシの場合は雑食ですので、お米やパン、ひき肉や茹でたほう
れん草の他、金魚のエサなどでも育ちます。
こちらは毎日あげてください。
②掃除
2日程汲み置きして塩素を抜いた水を準備し、2~3日に一度は変えるようにします。
フンや食べ残しは、放置しないように気を付けてください。
ケースの掃除は週一回程度行います。
③保湿
カエルは乾燥にとても弱い生き物です。
皮膚から水分を吸収しますが、同時に皮膚から水分が逃げて行きやすいのです。
エサやりの頻度は多くありませんが、体を濡らすための水が無くなっていないか、毎日確認しましょう。
空気が乾燥している場合は、体をこまめに霧吹きで湿らせてあげてください。
④温度管理
カエルといえば夏のイメージがありますが、とても暑さに弱いです。
直射日光も苦手ですので、夏にケースを外に置く場合は、必ず日陰に置いてください。
寒さにも弱いため、秋から春にかけてはケースを室内に置きましょう。
⑤冬眠
カエルは気温が10℃を下回ると冬眠します。
冬眠させる場合は、ケースのなかを落ち葉や土、コケで満たしてあげますが、基本的に飼育下で冬眠を成功させるのはとても難しいです。
カエルは、自然界においては土の温度が6℃を超えると春を感じて動きはじめると言われています。
飼育ケース内での土の温度や水分の管理は非常に難しく、温度を下げきれないままカエルが半覚醒状態で餓死してしまったり、水分が不足すれば脱水、
多すぎれば凍結したりして死んでしまいます。
冬眠させずに起きたまま春を迎えてもカエルは大丈夫です。
しかし、その場合は室内の温度管理に注意しましょう。
人間とは違い変温動物ですので、室内で飼っていても、冬の朝の冷え込みで弱って死んでしまう事があります。
なるべく専用のパネルヒーターなどを使って、カエルに適した20℃から27℃の気温を保ってあげましょう。
正しく飼育すれば、カエルは10年程度生きる事ができます。
可愛い鳴き声を楽しみながら、カエルとの生活をぜひエンジョイして下さい!