夏も近づけはそこかしこからセミの鳴き声が聞こえてきますね。
日中はけたたましくそれこそ鬱陶しいのに、夕方になるにつれ聞こえてくるセミの声はどこか懐かしく風流で癒されますね。
短い命を朝から晩まで一生懸命…そういえば、夜のセミって鳴いてましたっけ?
あんなにけたたましく鳴かれていたのであれば熱帯夜以上の睡眠妨害になっているはず。
もしかしてセミは夜鳴かないのでしょうか?気になったが吉日!少し調べてみましょう!
セミは種類によって鳴いている時間が異なる
セミは何時から何時まで鳴き続けているものなのでしょうか。
思い出す限りでは日中ずっと鳴いているように思えますが、実はセミの種類によって鳴く時間が違っていたのです。
例えばクマゼミは午前中だけ、アブラゼミやツクツクボウシは午後から。
ヒグラシは夕方だけかと思えば朝方も鳴いていて、ニイニイゼミは早朝から夕暮れまでのほぼ一日鳴き通し。
私たちからしてみればセミはセミ、同じものがずっと鳴いているように感じるものですがそれぞれ鳴く時間は全く別々のようです。
注目したいのは最長でも夕暮れまでしかセミは鳴かないということ。
つまり夜に鳴いているセミと言うのは〝生物学上は〟いないと言うことなんですね。
地球温暖化によるセミの生態変化
〝生物学上〟夜鳴くセミはいない、と言うのは本当ですが、実は近年よる夜中も鳴き続けるセミの報告が多々あります。
なぜかと言えば地球温暖化やヒートアイランド現象、熱帯夜が原因でセミの生態に変化が起こっているからです。
温度によって鳴きはじめや鳴き終わりを決めているセミは夜も温度が下がらないままだとそのままなき続けます。
元来夜に眠ると言う習慣の無いセミですが、普通は夜静かにしているものだったのですがここ数年の変化が作用し夜にも鳴くようになってきています。
夏の静かな夜を過ごしたいと思うのであれば少し地球のエコについて考えてみる必要があるのかもしれませんね。
セミが鳴くのを止める日がある
セミは絶えず休まずずっと泣き続けているのかといえば、正しくはそうとはいえません。
雨の日は雨音が耳に馴染むせいであまり意識しませんが雨に日にセミが鳴くことはありません。
https://www.youtube.com/watch?v=3VkoDYB_MmE
セミに関わらず虫は羽が水に濡れると飛ぶことが出来ません。
セミが鳴くのはオスの求愛行動でメスを呼ぶためであり、メスは飛んでオスの下に来るのですが、雨の日は飛ぶことも出来ず恋人に会いに行くことも適いません。
それなのに鳴きつづけるなんて非効率はしないんですね。
雨の日はじっと耐えて木のうろや木の葉の下などで身を潜めています。
またなき始めるのは雨が完全に上がってからになります。
少しでも汚点器楽ずつ起草であればセミはぴたっと鳴くのを止めてしまうので、夏場のにわか雨などはセミを気にかけていれば回避することが出来るかもしれません。
またセミの活動に1日の天気の推移を見るのは子供の夏休みの自由研究などに向いているでしょう。
観察記録をつけて本当に鳴きやむのかを実証してみるのもきっと楽しいですよ。
セミに関しては別の記事でも書いているので、興味のある方はご覧下さい。