夏になれば日中休むことなく鳴き続けるセミ。
近頃ではヒートアイランド現象の弊害で夜にもずっと鳴きっぱなし、なんていうセミもいます。
毎年夏になればどこでも見ることの出来る虫ですが、ありふれた虫だけに怖いから近寄りたくない。
苦手だから目にしたくない、外出したくない、と言うのは勇気がいるものです。
セミ、ひいては虫嫌い、苦手と言う人のために少し調べてみることにしました。
そもそもセミは害虫?
日本ではセミのように大量にいて、人目につき、長く風土に適してきた虫としてイナゴがいます。
イナゴは大量発生することにより作物に影響を及ぼす害虫であり、群れを成すと人間の進行すら妨げるほどの大群になることもあります。
さて、セミですがセミの害虫指定はクマゼミだけです。
クマゼミが害虫指定なのは近年光ファイバーケーブルを各地へひいたさい、クマムシが木と間違えて卵を産み付ける事例が多発したからです。
ケープル内の心線を傷つけ通信を遮断するため害虫指定なったとか。
ピーク時の平成20年には延べ2000件にも及ぶ被害になったそうです。
なぜクマゼミだけ害虫指定化というと、そのほかのセミは害虫でも益虫でもなくただの虫として分類されているからです。
よく、セミのおしっこは人間にとって有害だ!と勘違いの情報が流れますが、これはまるっきり間違っています。
確かにセミは外敵から逃げる際おしっこをしますが、その成分の殆どが水です。
セミの摂取するものは樹液だけなので、体の中を循環して水にしかなりようがありません。
例えば目に入ったとして痛みはありますが、なんら害の無い水が入っただけですので、水で洗い流すなどすれば問題は無いのです。
ただ、元々おしっこなんて害が無いからと言って進んでかぶりたいものではありません。
セミは飛ぶ時や木から離れるとき、なんてことのない普通の動作でおしっこをとばしてくるので、十分に注意が必要でしょう。
セミが怖い、でも怖いなんてかっこ悪いし治したい……
人が何かを怖がる、嫌がると言うのは強制的に同行できる問題ではない、と言うのだけ前提として一つ記しておきます。
無理に克服しようとすれば逆にそれがトラウマとなり、さらに嫌いになったり、苦手になってしまったり辛い思いをするだけになってしまいます。
かっこ悪い、見栄が悪い、不便だ、と理由が確固としているなら己の意思で治すことも可能です。
ですが本当に治さないと死んでしまう!と追い詰められているでもない限り治さなくても良いことです。
どうしても治したい場合簡単な方法は強制的に慣れる事です。
まずはセミの絵からはじめ、セミの写真、オモチャ、セミに似た本物の虫、とランクを一つずつ上げていき徐々に大丈夫になってゆくしかありません。
理由はともかくなく気持ち悪い!嫌い!と根本的に思うのであれば「強制的に慣れる」は有効な苦手対策です。
そうでなく、なにか心因的なもの、小さなときのトラウマや恐怖体験が原因だとするならカウンセラーへの受信を強くお勧めします。
得てしてトラウマは力任せに乗り越えようとすると逆効果になるため必ず専門家の知識を仰ぐことが大切です。
嫌いになった理由も嫌いだと認識している症状も千差万別、ひとそれぞれです。
本当に対策を、と考えるのであれば自分に甘くても全然かまわないので、自分に一番優しい方法をとってくださいね。
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