夏の夜、家族と一緒に手持ち花火をした記憶はありませんか?
蚊取り豚をもって浴衣姿で遊ぶ、日本の風情ある夏の一幕ですが、屋外は大丈夫だけれど室内で蚊取り線香は苦手……と言う方は結構いらっしゃいます。
頭痛や吐き気など気分が悪くなるからだそうで、果たしていったい何故なのか。
蚊取り線香は有害な物質で出来ているのか可能な限り調べてみました。
蚊取り線香の主成分
原材料は除虫菊の地上部分を半年間乾燥させた「粕粉」、デンプン、ピレスロイド、染料などになります。
ピレスロイドとは除虫菊に含まれる殺虫除虫に有効な成分の総称です。
近年では各種誘導体と合成されて広く殺虫剤の成分として利用されています。
ピレスロイドは人体にはほぼ無害な薬品であると安全性が保障されています。
なぜなら、このピレスロイドを分解する細胞を人間は体の中に持っているからです。
この毒素で人間が死に至ることはありません。
大人は勿論赤ちゃんから老人まで安全性の高い製品なのは世界的にも認められていることです。
東南アジアでは蚊を触媒に広がる伝染病マラリアの抑制にも活躍しており、日本製品として誇れる商品なのです。
>>蚊取り線香は効き目は本当にある?ゴキブリ、ハエ、蜂には効果ある?
どうして気分が悪くなっちゃうの?
世界的に安全と認められている蚊取り線香。
ですが人体には影響がないのにも関わらず、現に気分が悪くなってしまう人がいるのはなぜなのでしょうか。
蚊取線香の紅の豚さんをつけたら…蚊取線香のあの匂いがダメだった_| ̄|○ 頭痛いっ〜(u_u) pic.twitter.com/facKgAqXqq
— 七転び八起き (@sikatanaizo) 2014, 8月 4
ああ、やっぱダメだ。おいら蚊取線香の煙で頭痛になる…。菊花線香でもダメ…(。-_-。)
— ジョニイ (@ikedahidenori) 2013, 9月 6
蚊取り線香で頭痛すぎ事件
— yUsUke (@yUsUke_pmglow) 2014, 7月 3
元来、煙が苦手な人はそれこそ仏壇のお線香の煙でも気持ちが悪くなってしまったり、苦手と言う方もいらっしゃいます。
加えて、蚊取り線香は人間が分解できるとは言っても殺虫薬品材を使用しているので化学物質過敏症などの方には作用してしまうのでしょう。
蚊取り線香では人間を死に至らしめることは出来ない、ですが全くの無害であるとは言い切れず「ほとんど無害である」と表記するのはこのためです。
虫の侵入を防ぐため、クーラーでの温度調整をするためなど、締め切った部屋の中で蚊取り線香を使うと部屋内の殺虫成分が増えます。
すると濃度が濃くなり、気分が悪くなる方もいらっしゃるのでしょう。
蚊取り線香の煙を吸い過ぎて頭痛が痛い。
— ウエノヨシノリ (@900dohc) 2014, 6月 28
アレルギーの可能性も!不安になったら病院へ
近年で多く見られるのは蚊取り線香による「アレルギー」の発症です。
上記で説明したピレスロイドは殺虫成分を有する科学薬剤であり、これを原因にアレルギーを発症していると指摘されています。
現状ではピレスロイドが明確に働いてアレルギーを発症している確証はありません。
長い年月を経て環境適合の末、変わりつつある人間にピレスロイドを毒と認識してしまう例外が出てきた可能性も示唆されています。
また、蚊取り線香であれタバコであれ、発生した煙の吸引はアレルギーを引き起こす原因ともなりえます。
蚊取り線香によるアレルギー症状は気管支喘息の症状と似ています。
蚊取り線香の臭いを感知したり、煙を吸い込むことによって責がとまらなくなったり、呼吸がままならない息苦しさを感じるようになります。
少しでもおかしいな、と思われた場合は速やかに病院での検査を行い何に対して症状が発生しているのか見極めましょう。
蚊取り線香でなく煙そのものにアレルギーを感じている場合もありますので、明確な診断をしていただく必要性があります。
蚊取り線香によって気分が悪くなる場合、症状を緩和させるには蚊取り線香を遠ざけるのが一番でしょう。
蚊の対策には煙もたたず、臭いも感じ辛い電気式の蚊取り製品を使用することを強くオススメします。