自分のことを指す場合、一人称を使いますよね。
一人称は自然と決まっていくものですが、どれを使うべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
また、TPOによって一人称を使い分けることもありますよね。
この記事では、男女それぞれの一人称の例と、一人称が与える印象の例を解説します。
一人称に悩んでいる方は、ご覧ください。
目次
一人称にはどんなものがある?
まずは一人称を、一覧で紹介します。男女に分けて解説するので、チェックしてみてくださいね。
男性の一人称
- 僕
- 私(わたし、わたくし)
- 自分
- 俺
- 小生
- 拙僧
- 拙者
- オラ
- 我が輩
- ミー
- 余
- ワシ
- おいら
- おいどん
- ワテ
- あたし
- それがし
- わちき
男性の一人称は、かなりたくさんありますね。
この中でもとくによく使われるのは「俺」、「私」、「僕」でしょう。
続いて、女性の一人称です。
女性の一人称
- 私
- あたし
- ウチ
- わらわ
- オラ
ざっとこんなところでしょう。
男性の一人称が与える印象
ここからは、男性の一人称が与える印象を解説します。
俺
俺は、最も一般的な男性の一人称でしょう。
使っている人はおそらくトップクラスに多いですし、聞いていてとくに違和感を覚える場面もありません。
ただし俺という一人称からは、ちょっとがさつだったり、アウトロー的なイメージを受けることもありますね。
男性特有の一人称で、荒くれ者はたいてい「俺は~」と言っているためでしょう。
とはいえ普段友人や家族との会話で使う分には、問題ない一人称であると考えられます。
僕
僕も、男性が使う一人称ですね。
女性ボーカルの歌の歌詞でやたら出てくる一人称も僕ですが、基本的には男性の一人称です。
僕はどちらかというと弱々しい、そして子供っぽいイメージがあります。
幼少期は「僕」を使っていても、小学生~中学生くらいからは俺に切り替えた人も多いのではないでしょうか。
しかし使う人によっては優しいイメージが強く感じられ、好印象を与えることもあるでしょう。
自分
自分は、ちょっと体育会系のイメージが強い一人称ですね。
どちらかというと真面目な印象を持ちますし、聞いていて悪い感じはしないのですが、使う人のイメージが大きく左右されるので、使い方には気をつけた方が良いでしょう。
私
私は、主に仕事で使うことが多い一人称ですね。
仕事で取引先の相手などに「俺は~」と言っているとどうにも礼儀をわきまえていないように思えます。
仕事では良いですが、私を日常でも使っていると、ちょっと堅苦しくて周りと距離があるように感じられることがあります。
ちょっとエリートぶっている感じがしますよね。
女性なら良いですが、男性で日頃から私という一人称を使っていると近寄りがたいでしょう。
オラ
オラは田舎でよく使われますね。
そのため田舎で使っている分には良いのですが、都会など普通は使わない地域で使っていると、なんだかおかしいです。
悪い意味でおちゃらけキャラとしての印象が強まりますので、あまり使うことは勧められません。
ワテ
関西で使われるイメージの強いワテ。
商人のイメージがありますね。
こちらもあまり積極的に使う一人称ではないでしょう。
拙者、小生、拙僧、我が輩、ワシなど
これらの一人称は、たまに使っている人を見かけますね。
他の人と自分は違うぞ!という意識が感じられる一人称です。
しかしこれらの一人称を使っている人は、ちょっと痛々しいイメージがありませんか?
自分の個性を一人称で表現しようとして、なんだか滑ってしまっています。
拙者もかなりキツいですし、ワシや小生、我が輩に拙僧と、いずれも痛いです。
使っている人は、今後はやめた方が良いと考えられますね。
これ以外の一人称についても同様です。
普段使うなら俺か僕あたりにしておくのが無難でしょう。
女性の一人称が与える印象
ここからは、女性の一人称が与える印象について解説します。
私
女性にとって私という一人称は、ビジネスでも日常でも使える便利なものですね。
どんな状況で使われても、とくに悪い印象を抱く人はいないでしょう。
一人称に困ったら、とりあえず私と言っておけばOKですね。
あたし
あたしは、あまり上品なイメージがない一人称ですね。
使う人にもよりますが、ちょっと上から来ているように感じられたり、意志がとても強そうだったりします。
とくに使っていることに対して悪印象を持つ人はいないと考えられますが、仕事などでは使わないに越したことはありません。
ウチ
ウチは完全にラムちゃんですね。
うる星やつらのイメージが強いです。
あるいは、ちょっと下品なイメージを抱く人も多いでしょう。
がさつに感じられたり、ちょっとうるさかったりと、好印象はあまり持ちません。
しかし使う人によってはとてもしっくりくる、そんな一人称です。
自分が使っていて大丈夫なのか、ちょっと確認しておきたいところですね。