野球の練習において重要である、投球フォーム。
正しい投球フォームを身につけなければ疲れやすかったり、肩を壊すなどしてしまったりするのでよくありません。
正しい投球フォームを身につけるには、色々なことに気を配る必要があります。
必ずしも上半身の動きにばかり気をつけていれば良いわけでもありません。
この記事では、正しい投球フォームを身につけるための練習方法や注意点を解説します。
投球フォームがうまく決まらない方は、ご覧ください。
目次
練習前に、準備運動はしっかりと行う
当たり前のことではありますが、直前までなんの運動もしていないのにいきなり投げてもうまく行きません。
そのため、練習を始める前にしっかりと準備運動を行いましょう。
肩を回したり、肩甲骨、つまり肩の後ろの部分を動かしたりして準備運動をしたうえで投球練習を始めれば、肩を痛めたりするリスクは少なくなります。
投げる練習は、疲れがその後に残らない程度に留める
投球フォームを身につけるにあたって、当然ながら練習は欠かせませんよね。
しかし、投球練習は疲れが残らない程度に留めましょう。
というのも、無理をして疲れるほどに投球練習を連続で行っていると、やがて肩を壊してしまいます。
肩は酷使すればするほど消耗していってしまい、最終的には使い物にならなくなってしまいます。
疲れが残らないくらいの練習にとどめておけば、その分長い期間投球を行うことができるわけですね。
そして、投げ方もこの「肩の消耗」を防ぐためにとても重要です。
肩や肘など、投球に関わる身体のパーツに負担をかけないように気をつけましょう。
投げるとき、無理に力を入れないようにする
投球時に力を入れすぎていると、結果的に上手くボールが投げられませんし、肩などを壊すリスクも高まります。
投げるときは無理に力を入れないように気をつけなければいけません。
無理に力が入っていないということは、疲れないことにもつながっています。
ボールを投げるときは適度に力を抜いて投げましょう。
しかし、100%すべての場面で力を抜いていては、それはそれでうまく投げられません。
力を入れるポイントを覚えることが大事になりますね。
力を入れるのは、ボールを投げる瞬間の手首のスナップです。
肘を下げないで投球することが大事
ボールを手放して投げる瞬間は、肘が肩のラインより下に下がらないように気をつけましょう。
これは肘を壊さないことにつながります。
肘が投球時に下がっていると肘が無理な方向に動いて、結果的に肘を壊すことになります。
肘を下げないで投球するようにしましょう。
投球フォームを身につけるには、バランスに気を配ることが大事
投球フォームにおいて大事なのは、身体のバランスです。
振りかぶってから投げるとき、踏み出した足をかかと側から着地させますよね。
このときに身体のバランスが崩れてしまうと、コントロールがおかしくなってしまい、うまく投げられません。
うまく投げるには、よろよろせずにしっかりとバランスを取っていきましょう。
投げる前、足を上げて立ったタイミングでしっかりと真っ直ぐに立ち、そこから腰を回転させつつ投げる。
この動作が重要ですよ。
下半身を上手く使って投げる
ボールを投げるときは、下半身を上手く使いましょう。
ボールを投げる=上半身のみを使う、と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
肩や肘の力だけで投げずに、下半身の動き、足や腰の動きを投球に活かしていきましょう。
足腰を前に出す勢いとともにボールが相手に向かって飛んで行くのが理想ですね。
振りかぶり方には、こだわらずに自分の好きな方法を用いると良い
ボールを投げるときは、振りかぶるイメージがある方も多いでしょう。
しかし、実際は振りかぶらなくても良いんです。
振りかぶる動作が自分にとってうまく行えない、あるいはしっくり来ていないのに無理に振りかぶる必要はなく、そのまま投げる動作をしてもOK。
ただし、振りかぶったほうがリズムよく投げられたり、勢いがついたり。
そして見栄えがよく相手を圧倒できることもあったりと、どちらかと言えば有利ですね。
フォームそのものよりも、動きを安定させることに重点を置く
投球フォームは重要といえば重要ですが、実際のところ投球フォームそのものは良くなくても問題ありません。
これはどういうことかというと、自分にとって世間における正しい投球フォームでは身体に無理がかかってむしろうまく投げられない場合もあるのです。
もちろんそのことに気づくまでにはけっこうな練習が必要になってくるでしょう。
正しい投球フォームがもしも自分に合っていないならば、どうすれば動きを安定させて投げられるかを試行錯誤しつつ探っていきましょう。
そして完成した投球フォームこそが、自分にとって最もマッチしている投球フォームです。