世の中には、冗談が通じない人がいますよね。自分はジョークとして、場を和ませるためにいったのに、それを真に受けて怒ってしまったり、あるいはそのジョークを信じて行動をはじめてしまったりする人というものはどこにでもいるものです。
もっとも、相手を怒らせる可能性のあるような冗談は言わないに限ります。
さて、冗談が通じない人は、病気のせいでそうなっているという説を聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、冗談が通じない人がどういった心理でそうなっているのかということと、病気なのであればそれは何という病気なのかを解説していきたいと思います。
目次
冗談が通じない系の病気はアスペルガー症候群
冗談が通じないという症状でよく言われるのは、アスペルガー症候群という病気です。この病気はかかっている人がとても多いとされていて、その症状として挙げられるのは「冗談が通じない」=「言葉の意味をそのままに受け取ってしまう」というものです。
言葉には、同じ言葉でも様々な意味がありますよね。冗談はまさにその典型です。「バカだなぁ」と一言発しても、その場によって良い意味であったり、悪い意味であったりと変わってきます。
アスペルガー症候群、別名発達障害にかかっている人の場合は、「真面目である」「いい奴」といった肯定的な意味での「バカ」という言葉に対してもネガティブな、相手をののしる意味での「バカ」という言葉に受け取ってしまいます。そのため、冗談が通じないということですね。
悩まされるという意味での「頭が痛くなる」も、こういった方の場合は文字通り頭痛がすると受け取ってしまい、「頭痛薬をお出ししましょうか?」と言ってしまったりします。
冗談が通じないため、普段づきあいでイラッときてしまうこともあるかもしれません。しかし、こういった人とはその人がどういった人であるのかを理解し、それに対応して付き合っていくことが大事ですね。
次項では、冗談が通じない人の病気以外の心理について解説していきたいと思います。
冗談が通じない人の心理は?
心がとても弱っている
心が弱って憂鬱になっていると、普段は冗談が通じるような人であっても自体を何事も申告に受け取ってしまい、冗談が通じないといった状態になってしまうことがあります。
冗談というものはお互い健康で、心に余裕がある時であれば問題ありませんが、もしも心が弱っているときに冗談を投げかけると、相手が一気に怒ってしまったり、憂鬱になってしまったりすることもあるため、使いどころはしっかりと見極めなければいけません。
本当は冗談だとわかっていてあえて冗談が通じないふりをしている
相手が嫌いであったり、なんとなく意地悪をしたくなったりした際に、あえて相手の冗談をひねくれた受け取り方をしているということもあるでしょう。
その場合、冗談を投げかけた側は一度、自分がこれまでに何かまずい行動を取ってこなかったかどうかを振り返ってみることをおすすめします。
冗談が通じないふりを相手がしているとすれば、とりあえず相手があなたのことを快く思っていない可能性は高いはずです。
相手があなたのことを嫌っていないのであれば、一度怒ったふりをしてからすぐに冗談だと言うはずですよね。
過去に何か大きな失敗をしていないかどうか、反省してみることをおすすめします。何か原因が見つかったら、相手に謝った方が良いでしょう。
その問題について相手が悩んでいる
冗談を言う側は冗談だと思って言っているのに対し、相手はそのことについて本気で悩んでいるため、冗談に対して過剰に反応してしまっているというケースも考えられるのではないでしょうか。
その場合は、やはり相手に対して親身になり、冗談を言ってしまったことを謝りつつもその問題の解決のために共に取り組んでいくことが重要と考えられるのではないでしょうか。
例えば体重の問題などでは、こういったことになってしまうケースがよくあります。冗談というものはあまり深く考えて発する言葉ではありませんが、口に出す前に一度考えた方が良いでしょう。
冗談というもの自体が嫌い
冗談というものは仲のいい者同士のちょっとしたやりとりですが、誰もが冗談を好きなわけではありません。
冗談はなれなれしさがありますし、相手を多少悪く言うことになる場合が多いですよね。そのため、距離感を測りかねると失敗しやすいものです。
そもそも、冗談という行為自体が嫌いであるという人も世の中にはいます。悪くいったり言われたりするわけですので、当然と言えば当然ですよね。
冗談を言うときは、冗談を言ってもいい相手であるとわかっているときだけにしておきましょう。そうしなければ、やがてトラブルを起こしてしまうかもしれませんよ。
以上が、冗談の通じない人の心理です。冗談を言うときは、注意した方が良いですね。