お店や業者に電話するときには、「フリーダイヤル」で無料で通話できる場合がありますよね。
しかし、たまに携帯電話では別の電話番号を入力する必要がある場合があります。フリーダイヤルにかけたらつながらず、よく表記を確認したら携帯電話用のアドレスが記載されていたという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、フリーダイヤルについて徹底解剖したいと思います。なにげなく使うフリーダイヤルの秘密を知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
フリーダイヤルは着信した側が電話料金を払うサービス
現在はカケホーダイのような定額制の電話が増えているため、あまり深く電話代について考えたことがないという方も多いかもしれませんが、通常の電話は電話をかけた側がその通話料金を払うというシステムになっています。
しかしフリーダイヤルは、電話を受けた側が通話料金を支払うというシステムになっています。
まずは、フリーダイヤルの始まった経緯を解説したいと思います。
フリーダイヤルを最初に日本で始めたのは、NTTです。1985年の12月3日にサービスが開始しました。
フリーダイヤルといえば「0120」で始まるということが知られていますが、この番号は開始当初から現在に至るまで使われ続けています。
しかし現在はこれだけではなく、「0800」という番号も使用されています。これは1999年の7月から使われていますので、見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在はNTT以外の電話会社もフリーダイヤルと同等のサービスとして「0120」を使用している事がありますが、当初はこの番号はNTT限定でした。
のちにKDDIやSoftBankとなる「新電電」の電話会社は、「0077」、「0088」といったフリーダイヤルの番号を使用していました。
フリーダイヤルのメリットは様々
フリーダイヤルは、主に企業が使っている電話番号です。テレビや雑誌の広告には、いつもフリーダイヤルが表記されていますよね。
また、購入した商品の説明書や箱にも、問い合わせ先としてよくフリーダイヤルが記載されています。
このような場所にフリーダイヤルが使われることによって、電話をかける側は料金を支払う必要が無いため、気軽に問い合わせを行うことができます。
通販の電話がフリーダイヤルの場合は、その商品を購入するかどうかで迷っている人も電話をかけて相談することができます。そして、電話代がかからないため商品を購入するハードルも下がります。
電話料金がかかってしまう場合は、住所など細かい連絡事項が多くて長電話になってしまう可能性があり、電話することをためらってしまいますよね。
商品に関するフリーダイヤルの場合は、基本的に電話をかけるという状況は感謝を伝えるのではなく、わかりづらいことへの質問や苦情が主であるということが重要です。
会社側に不手際があった場合にその問い合わせの電話料金までかかってしまうと通常以上に腹が立ってしまいますよね。そのため、フリーダイヤルであることは重要です。
携帯電話ではかけられないフリーダイヤルもある
フリーダイヤルは基本的に固定回線を対象にしています。そのため、携帯電話では基本的にかけることができません。
しかし、会社によっては携帯電話でもフリーダイヤルが可能な場合もあります。番号の隅などに記載されているので、フリーダイヤルに携帯電話でかけたいという時は確認しましょう。
携帯電話用に有料の電話番号が記載されていることもあります。近年はカケホーダイのプランがほぼ強制となっていますので、結果的にお金をかけずにダイヤル可能な方も多いです。
ちなみに、携帯電話以外にもフリーダイヤルに電話をかけることができない電話があります。
新幹線の中にある電話や病院のピンク色の電話、そして国際電話やIP電話です。
IP電話の場合は例外があり、OCNやブラステルのものであればかけられます。
また、公衆電話でも無料でフリーダイヤルに電話をすることができます。
フリーダイヤルからの電話はスルーしよう
フリーダイヤルから突然電話がかかってきたという経験をお持ちの方は、たくさんいらっしゃるでしょう。
知らない電話番号からの電話というものはあまりとらないほうがいいということは、フリーダイヤルにも当てはまります。
先程述べたとおり、基本的にフリーダイヤルの番号の電話は会社が利用しています。そのため、フリーダイヤルからの電話はセールスの内容と考えていいでしょう。
もしかしたら自分に関係のあるなんらかの電話なのでは…と思った場合も、一旦その電話には出ないでおくことをオススメします。
そして、着信履歴から電話番号を確認し、その電話番号をGoogleなどで調べてみることが解決への近道です。
ほとんどの電話番号は、検索すればその電話番号の相手が何者なのかを知ることができます。
口コミも豊富でセールスの電話の場合は「セールスだった」と記載されている場合が多いため、チェックしてみましょう。