超能力といえば、スプーン曲げを連想するという方は多いでしょう。
昭和の時代は、スプーン曲げが超能力として非常に話題となっていました。
しかし現在では、スプーン曲げは簡単にできるということがテレビやラジオでも明かされています。
超能力ではないことがわかってしまったので昔のように驚かれることはなくなりましたが、それでもかくし芸などの際にスプーン曲げを行えば周りの人たちを楽しませることができますよね。このきじでは、スプーン曲げのコツを解説します。
目次
日本でのスプーン曲げはユリ・ゲラーから始まった
1974年に超能力者であるというユリ・ゲラーが日本に来日し、スプーン曲げを披露しました。ここから、日本でのスプーン曲げの人気は始まりました。
例えば今も続く仮面ライダーシリーズでも、同じく1974年の『仮面ライダーX』において超能力としてスプーン曲げを行う子供が登場する「超能力少女をさらえ!」が制作されています。
日本ではスプーン曲げを行うことができる超能力少年・関口淳が当時話題となっていて、この「超能力少女をさらえ!」にもゲスト出演しました。
しかしその直後に関口少年がインチキをしてスプーンなどを曲げたことがバレてしまい、そのまま日本での超能力ブームは去りました。
近年ではDaigoなどがトリックを解説して、スプーン曲げが誰にでもできるトリックであることを明かしています。
基本的なスプーン曲げはテコの原理で行われる
テコの原理といえば、支点、力点、作用点でお馴染みの義務教育時代に学習する原理です。
重いものを持ち上げるときに、これを応用すれば簡単に物が持ち上がります。
釘を抜く時のバールの形状なども、テコの原理を用いています。
スプーン曲げも、これを利用して行われるのが基本的な方法です。
それでは、テコの原理を使ったスプーン曲げの方法を解説しましょう。まずは、左手の親指をスプーンを曲げたい位置に置いて持ちます。
そして、右手の人差し指で力をスプーンに加えましょう。この時に、左での親指でも少し力を入れる必要がありますのでご注意ください。
これだけでスプーンを曲げることができます。しかし出来るようになるにはコツを掴む必要がありますので、かくし芸などの際に披露するには練習が必要です。
なお、柔らかいスプーンは曲げやすいので初めは柔らかいスプーンで練習をし、慣れてきたら固いスプーンで挑戦してみると良いでしょう。慣れれば硬度はあまり関係なくなってきます。
テコの原理でのスプーン曲げのバリエーション
この発展として、スプーンを折るというものがあります。まずは、スプーンを事前にある程度曲げてもう少しで折れそうな状態にしておくことが重要です。亀裂が入っていると良いでしょう。
観客の前で、まずは新品のスプーンを持って前口上をいろいろと述べましょう。そしてその間に折れそうなスプーンとすり替えます。亀裂が入っているものではすぐにバレてしまうため、一旦騙す必要があるのです。
ここが非常に難易度が高いので、こちらも練習はしっかりと行う必要があります。
あとは親指と人差指でスプーンを持って曲げるのですが、もちろん亀裂まで入っているのですぐに折れてしまいます。そのため、折れてもなお曲げる動作を続けてだんだん折れていっているように見せましょう。
そして切断したスプーンを最後に落とせば超能力の完成です。
ちなみに相手に超能力がこもったスプーンを渡して曲げる、というようなものは、そもそも曲がりやすいスプーンを渡している場合が多いです。
スプーンを曲がっていくように見せるタイプの方法
このパターンのスプーン曲げをする場合、まずは曲げてあるスプーンを用意します。つまり、人前で行う際はここを乗り切ることが難関です。
スプーンを折る時の方法のように別に普通のスプーンを用意しておいて途中ですり替えるパターンか、話をし終わるあたりにこっそり曲げておくかというような流れになります。
いかに頑丈なスプーンであるかアピールを行っておくことで、曲がっていく(ように見える)時に強い驚きを相手に与えることができます。
そして手のひらにスプーンを置きます。柄のほうを外に向けておきましょう。スプーンの頭の部分を見ている人に見えないようにして、あとは角度を変えていけば自動でドンドン曲がっていくように見えます。
曲げたスプーンを戻すトリックは胸の筋肉がカギ
曲げたスプーンを戻すというパターンも組み合わせることで、超能力マジックはさらに面白く見えるようになります。
まずは、曲げたスプーンを横にして両手で掴みましょう。
あとは、腕を手前に引き寄せればあっという間に戻すことができます。
この動きはよく腕立て伏せに例えられますが、少しわかりにくいかもしれません。しかし、実際の動きは確かに腕立て伏せそのものです。
立った状態でスプーンを持って腕立て伏せのような動きをすれば、スプーンを元に戻せます。