法律は遵守するべき、という考えは、社会に面して生きるものとして当然の認識ですね。
世の中はどんな些細なことであれ、ルールを守った上で秩序が保たれているのです。
さて、目の前で赤信号だというのに車が全速力で交差点に進入、あわや大事故という状況を回避し、そのまま走り去っていきました。
あなたはこれをみて、110番しなきゃ!と思ったとします。
ですが、あれ?通報ってしても意味があることなの?という疑問がわきます。
信号無視は現行犯以外で捕まえることが可能なのか調べてみたいと思います。
現行犯逮捕の定義
よく現行犯は、犯行が行われたとされる現場が現行であって、その場で逮捕されることを現行犯逮捕だと勘違いされている方がほとんどです。
実際は、犯行から位置が離れたり、若干の時間が経過しても現行犯として逮捕は可能です。
若干の時間、というと明確ではないので過去の逮捕例から推測するに犯行後24時間が現行犯逮捕のリミットになるでしょう。
通報して警察が動くまでのタイムラグ
通報したとして第一に物的証拠、例えばドライブレコーダーの記録など個人で提供できる資料がないことには警察は取り合ってくれないことが多いでしょう。
見た聞いただけでは信ぴょう性に欠けるため、疑わしきは白、の原理で取り合ってもらえないのです。
次にレコーダーや記録が存在する場合も直接的な被害が通報者にない場合、同じく警察は直ぐに動いてくれる可能性は低いでしょう。
民事不介入もあるのでしょうが、被害が発生していないことに警察は不用意に手出しができないというのも理解してあげましょう。
しかし暴走行為に関する通報であれば取りあってもらえる可能性は高いです。
もちろんレコーダーなどの記録媒体は必須ですが、迷惑行為として通報、申請するなら対応してくれる可能性は高いでしょう。
ただし、現行犯の逮捕ではなく通常逮捕になります。
現行犯でなくとも悪質と判断されれば事後調査にかけられ、通報やカメラからの証拠で捕まることは十分にありえます。
捕まった時の反則金と点数
道路交通法違反は、ものによっては反則金のみ、違反点数加点のみと分けられるものもありますが、信号無視の場合、反則金と点数はセットで支払い義務と加点を食らいます。
赤信号や黄信号を無視した場合、2点の加点および、普通車で9000円の反則金支払い義務が発生します。
点滅信号を無視した場合、同じく2点の加点および普通車で7000円の反則金支払いとなります。
歩行者と自転車の信号無視
前提として、道路交通法は行き交う車両にも歩行者にも適応されます。
信号無視は道交法違反になり、歩行者も変わらずその適応になります。
至極稀ではありますが、年に何人か切符を切られ罰金刑を食らっている事実もあります。
自転車においては2015年6月に道交法の改正が行われさらに厳しい取り締まりが厳しくなっています。
そもそも自転車は軽車両であることを再認識しましょう。
今までは注意や警告などで済まされてきましたが悪質と判断されればすぐにでも前科1犯の罰金刑が課せられます。