おしっこがしたい!
そう思ってトイレに行くのに、なかなか尿が出てこない…。
まったく出なかったり、少ししかでなかったり、しかし尿意はあるのでどんどん辛くなってしまう。
これは、明らかな異常です。
しかし、原因は一体どこにあるのでしょう。
実は、この尿意はあるのに尿が出ないという状態、さまざまな原因が考えられますが、男女別に微妙に理由が異なります。
男性だけの病気、女性がなりやすい病気も原因に含まれるのです。
では、一体どんな原因があるのでしょうか。
今回は、この、尿が出ない状態について調べてみました。
尿意はあるのに、尿が出ない!!原因は?
尿が出ない原因は、さまざまですが、年齢や性別によって、罹りやすさが変わってきます。
また、痛みはあるのか、まったく出ないのかなどそれらも念頭に置いて、原因を見つけていきましょう。
前立腺肥大
中高年の男性に最も多い確立で発症します。
尿道を囲むように存在している前立腺が肥大して尿道を圧迫し、塞ぎます。
夜間頻尿や尿意を我慢できなくなったり、残尿感などの症状がまず出てきます。
70代以上の男性の70%に存在すると言われている、決して珍しくない病気です。
治療法としては、投薬や外科治療を行います。
尿道結石
膀胱尿結石が、尿道に落ちる事で起きることが多い病気。
尿道が長い男性に多いです。
無痛なこともありますが、多くが激痛を伴うため、病院に行かざるを得ないでしょう。
血尿や下腹部痛、尿が出にくかったり二股に分かれたりします。
男性に多いですが、女性も発症します。
自然に出るのを待つ場合が多いですが、症状によっては摘出を行います。
しかし、開腹はあまりしません。
尿道狭窄
尿道カテーテルを使用している時に、尿道炎などの後遺症として起こります。
尿が出にくくなる病気ですが、尿漏れを起こす場合もあります。
治療法は、尿道拡張や、尿道切開などを行います。
膀胱炎
こちらは、尿道が短い女性に多いとされています。
残尿感が続いたり、尿が少量10分おきに出たりという症状があります。
抗生物質の投与で治りますので、なるべく早めに病院へ行きましょう。
神経因性膀胱
膀胱を収縮する神経に障害が出た場合に、うまく信号を伝えられずに、膀胱に尿が溜まったままになってしまいます。
また、尿漏れを起こしてしまったり、うまく排尿できない状態が続きます。
治療法としては、薬物療法があります。
また排尿訓練や、尿道カテーテル、場合によっては手術を行うこともあります。
悪性腫瘍
排尿器官やその周囲に悪性腫瘍ができると、尿道が圧迫され排尿ができなくなります。
例としては、膀胱腫瘍、尿道腫瘍、陰茎癌、前立腺癌などです。
放射能治療など適切な処置を行えば、比較的治る確率が高いものも多いです。
排尿が出来ないのは異常!すぐに病院へ!
いかがでしたでしょうか?
性別や年齢などで、なりやすい病気に差が出る事はわかりましたか?
痛みや腫れ、しこりなど明らかな病変がある場合は、必ず病院へ行くとは思います。
少しくらいと思って行かない方も、受診しなければ治らないものも多いので、必ず受診をしてください。
完全に尿が出なければ、気付けると思いますが、頻尿ぎみだったり、尿漏れが起こる、という症状では、年齢のせいだと思って病院に行かないことも多いのでは無いでしょうか?
一回に出る量が少なくなってしまうので、頻尿になるのです。
あきらかな異常ですので、歳のせいだと思わずに、必ず病院へ行きましょう。
もしかしたら、癌などの病気も隠れているかもしれませんよ?