冬至とは、一年の間で昼の時間が最も短い日で、この日を境に昼間の時間が一日米粒ひとつ分ずつ長くなっていくと言われています。
2015年は12月21日が冬至の日です。
冬至の日には地域によって行われる色々な風習がありますが、良く聞くのが、“冬至の日にはカボチャを食べる”というもの。
では、他にはどのような風習があるのか、どのようなものを食べるのかなど冬至について調べてみました。
冬至の由来
冬至の日は、昔は1年の始まりの日(元旦)とされていたのと、日照時間が長くなっていくことから太陽の気が復活する日と言われ、幸運に向かっていく運気の変わる日という意味を込めて、とてもおめでたい日だったそうです。
今ではなじみが薄くなっていますが、とても大事な日なのですね。
冬至の日の風習は?
冬至の日にはカボチャを食べると良いと言われていますが、カボチャは夏の食べ物ですよね。
なぜカボチャがよいと言われているのでしょうか。
昔は冬になると食料が極端に少なくなっていたのですが、夏にできるカボチャは日持ちがよく、冬の時期の大切な食糧だったようです。
夏の栄養が詰まった物を食べる事で、夏の運気を取り入れる意味も込められていたそうです。
「ん」のつくものを食べるといい?
冬至の日に「ん」のつくものを食べると良いと言われている地方もありますが、由来は何なのでしょうか。
理由は、運気が上昇しはじめる日に「運」をつけるため、「ん」のつくものを食べるという、縁起を担ぐようになった事が始まりのようです。
また、「いろはにほへと」の最後が「ん」であることから、運気が変わっていく新しい始まりに繋がるという意味もあるそうです。
食べるものは「ん」が入っている食べ物であれば良いみたいですが、“冬至の七種”と言われる食べ物があります。
- 南瓜(なんきん)かぼちゃ
- うどん
- 人参(にんじん)
- 蓮根(れんこん)
- 金柑(きんかん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 寒天(かんてん)
この七種以外にも、大根(だいこん)や蜜柑(みかん)もあります。
ゆず湯
由来は、色々ありますが、もともとは、運気を呼び込む前に体を清める、厄払いの意味があるのだそうです。
また、ゆず湯に入ると1年間風邪をひかないと言われており、無息災害の意味も込められているそうです。
冬至のレシピ
- カボチャの煮つけ
- カボチャの種を取り、5cmくらいの食べやすい大きさに切る。
- 鍋に、カボチャの皮を下にして入れ、だし汁、醤油、みりん、砂糖を入れ、弱火で10分~20分ほどかけてゆっくり煮る。
- 煮汁が半分ほどになり、カボチャに火が通ればできあがり。
- カボチャとウインナーのチーズ焼き
- カボチャは種を取り5mmほどの薄切り、ウインナー1cmほどの斜め切りに切る。
- カボチャとウインナーを耐熱皿に入れ、塩コショウをして、レンジでやく2分加熱して火を通す。
- 2にピザ用チーズを乗せ、卵を割りいれてオーブントースターで4分ほど、好みの焼き加減に焼く。
- パンプキンスープ
- カボチャの種と皮を取り、鍋で柔らかくなるまでゆでる。
- ゆでたカボチャをざるにあげ、ざるを使って裏ごしする。
- 鍋に、裏ごししたカボチャと少量の水とスープの素(コンソメやコーンスープなど)を入れ、混ぜてスープにしていき、最後に塩コショウで味を整える。
冬至について色々と紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
実はすごく深い意味があった事に驚きました。
お正月のように、冬至も習わしをしっかり受け継いでいきたいですね。