昔のヒーローアニメで、そのヒーローの動きの速さを表す時に“マッハ100”などマッハという言葉を使ってよく表現されていました。
小学校時代などはよく友達と遊ぶ時に使っていたように思います。
ではその“マッハ”っていったい何なのでしょうか。
マッハの意味や使い方など詳しくご紹介します!
マッハとはいったい何?
マッハとは、ロケットや飛行機など高速で移動する物体の超音速の早さを表す単位です。
マッハ1の早さは音速と同じ速さで、「マッハ1=時速1224km」です。
記号はMで表します。
また、音速とは、音が空気を伝わる早さの事で、マッハ1より早い速度を「超音速」といい、逆にマッハ1より少し遅い早さを「亜音速」と言います。
マッハ20ってどのくらいの早さ?
マッハ1は秒速で表すと、340メートル、時速で表すと1224kmと言われています。
漫画「暗殺教室」の殺せんせーはマッハ20で移動できるのですが、マッハ20とはどのくらいの速さなのでしょうか。
マッハ1が1224kmですので、20倍して…
なんと約24000kmにもなります!
秒速に直すと、約7km!
1秒に7km進むなんて、想像するだけでびっくりです!
日本からニューヨークまで30分ほどで着いてしまいます。
殺せんせーの移動の早さにびっくりです。
地球を1周するのにはマッハでどのくらいかかる?
では、殺せんせー並みの速さで地球を1周するとどのくらいの時間がかかるのでしょう。
私たちが住んでいる地球は1周40075kmと言われています。
マッハ20は、時速24000kmですので時間にすると約2時間弱かかる計算になります。
マッハ20でも2時間かかるとは、地球は思った以上に大きいです。
マッハの出る乗り物は?
マッハの速さを数字で紹介してきましたが、桁が違いすぎてあまり想像できないという人もいると思います。
では、マッハの速さを乗り物で例えてみましょう。
身近な乗り物で想像するとイメージしやすいですね。
マッハで進む乗り物には、自動車(改造)や飛行機、列車、スペースシャトルやロケットなどがあります。
ただ、全部がマッハの速さが出るわけではなく、改造や加工したものと限定されていますが、意外と多い種類がありました。
まず自動車では「ストラスSSC」という車で、ロケットエンジンが搭載してあり、世界で初めてマッハで走った自動車です。
最高時速は1228kmだそうです。
飛行機では「X-43」という無人飛行機で、最高時速は12144km。
マッハ9.8という驚異のスピードです。
旅客飛行機では、「Tu-144」です。
最高時速は2285km。マッハに直すとマッハ2.15です。
そんなに早い飛行機に乗車していても、乗車感覚が通常の飛行機と変化がないというのはすごいですね。
さらにすごいのは、ロケットの「アポロ13号」です。
アポロ13号は知っている人も多いのではないでしょうか。
最高時速は、約40425km、マッハに直すとマッハ33になります。
打ち上げられる瞬間は全世界にテレビで放映され、歴史的瞬間に子供ながらに感動した事を覚えています。
3人のパイロットは、無事に月面に上陸するという、偉業を成し遂げた事は人類にとって大きな進歩でした。
未だに伝説としてアポロ13号は語り継がれています。
マッハの乗り物の衝撃は?
飛行機でもそうですが、通常、乗車している人(運転、操縦士など)には、ものすごく重たい重力がかかります。
乗り物を止めようとする時にはさらに重い重力がかかります。
中にはストップする時に40Gもの重力がかかり、目が内出血し、あやうく失明しかけた人もいるそうです。
他にも骨折したり、感じた事のないほどの強い圧力を受けたりします。
思った以上の重力の強さに驚きです。
アニメやヒーローの世界ではマッハは普通の事ですが、現実考えるとものとてもすごいことなんですね。
今、世の中は少しずつ近未来化しているので、そう遠くないうちに、マッハの乗り物が普通の乗り物となる日がくるかもしれませんね!
先ほど紹介したストラスSSCです!