小さな手足に、細くて白い腕。
弱い力にどうしようもなく自分の性別が嫌になったこと、またはどうしようもなく相手の性別がうらやましくなったことがあなたにはあるでしょうか。
この感情は病気なのでしょうか。
それとも誰もが一度は感じる感情の揺らぎの一つなのでしょうか。
みんながみんな同じ考えで生きているわけではないのに、多数に属さない少数の意見は黙殺される風潮のある時代。
あなたは自分に素直に己の性別と向き合えているでしょうか。
安易に性同一性障害かも?と考えてはいけない
今の性とは逆の性別になりたい!女なんてもう嫌だ!男になりたい!と思う過程に原因が存在した場合は、はっきりと、あなたは性同一性障害ではないといえるでしょう。
性同一性障害は生まれた時から、または物心ついたころから自分の性別に違和感を持ち、女を押し付けられる自分、女の恰好でいさせられる自分を受け入れられないと感じる精神疾患です。
見た目はもちろん女性で、社会的には女性として扱われるのが間違っていないという自覚はある方が多いです。
感情も考え方も男そのものなのに女性のように扱われるのが耐えられず、日々ストレスを蓄積させているものです。
女は男と比べて扱いが不当だから、女は男よりも弱い立場だから、女はコミュニケーションが面倒でドロドロしているから、同調圧力が強すぎて女としてやっていける自信がない、これらはすべて類似の精神疾患ではありますが性同一性障害とはまた別の病名がつく可能性があります。
精神疾患はきちんと心療内科を受診してそれぞれに相応しい病名や診断が下されるので一概には申し上げることができません。
明白なのは性同一性障害は先天性であることがほとんどなので後天的に男性の性に目覚めた!となれば何かしら別の要因からだということです。
https://youtu.be/D7dC_Tj1918
男性になりたいと感じる理由
女だからって理由で舐められるのむかつく から、男になりたいって思ってた時期もあった
— ガオカ (@actlife0309) 2015, 9月 15
男になりたいって思うのは、おっぱいないからというのが第1の理由です — 金 髪 変 人 脱 出 。(きのこ様) (@kino_co00) 2015, 9月 11
やっぱ男になりたい理由第1位は生理ないとこでしょ(´・∀・`)
— くまたろ (@kumataro928) 2015, 8月 10
「女性」をやめて「男性」になりたい、という感情自体は特殊なことではなく日常のありふれたシーンで、それこそ、ああお金持ちになりたい、みたいな気持ちでポツリと湧き上がってくるものです。
多くの理由が、これがやりたい、これがしたくない、楽しそう、面倒そう、という感情から「なりたい!」と思うもののようです。
男になりたい。 まぁ男にも辛い事はあると思うけどさ。 女みたいに面倒くさないもん。 それは物理的にも心理的にも。
— 山本。 (@yukoneo) 2015, 5月 1
心理という難しい言葉ではなく自然な欲求として湧き上がる分には、自分に不足している何かが他所には存在している願望から、湧き上がってくる夢のようなものです。
なにもおかしなことではありませんし、それこそ「人気芸能人になれたら人生バラ色」と思う心理と同じです。
芸能人にも辛いことや努力する面があるのを知っていながら、自分じゃない何かになれたらきっと良いことだらけ!と思ってしまうのは「人間」の心理です。