日本語は世界で最も難しい言語のひとつです。
あなたは胸を張って自分の日本語が正しく使われていると言えるでしょうか。
特に敬語はその区別が難しく、変な言葉になっていないか心配ですよね。
よく使う「なので」は敬語として適当に扱っても良い言葉なのでしょうか。
一緒に、「なので」の使い方に関して勉強してゆきましょう。
なので、ですので、そのため
「なので」は、断定の助動詞である「~~だ」+接続助詞である「ので」からなる言葉です。
使い方としては接続詞にようにも見えますが、正しくは接続詞ではありません。
この表現をレポートなどの文章で使用すると、話し言葉として接続詞風であることから「話し言葉的接続詞」であると、適切でないと指摘されてしまうでしょう。
では、反対の「書き言葉的接続詞」は、と言えば辞書に載っている全ての「接続詞」をさします。
なので、ゆえに、だから、したがって。
また話し言葉でも「私は○○です。なので、××だと思います」などという話し方は間違いにあたります。
「なので」の表現は文頭に来てはいけないのです。
「私は○○です〝ので〟、××だと思います」と文章をつなげた発言でないといけないんですね。
これはどうしても「なので」を使いたい場合に限りますが、ほかの接続詞に置き換えてお話しされる方が丁寧な印象を与えることが出来るでしょう。
だから、は敬語?
「だから」は副詞なので、書き言葉としてはもちろん表現としても問題なく使える言葉です。
ですが、話し言葉の中の「だから」はどこか軽い印象を受けますよね。
それはどちらかと言えば「だから」と言う言葉は同年や目下へ向けて使われる言葉だからです。
「だから言ったでしょ!!」と怒られた記憶がある方なら理解するのが早いかもしれません。
丁寧な言葉として置き換えたいのであれば、ですから、ですので、であるため、などを利用すると良いでしょう。
【So ≠ Because】
英語で「なので」を翻訳ソフトなどに投入すると「So」が適切であると判断されます。
例)私は猫が好きです。なので猫を飼います。
英文)I like cats . So I keep a cat .
十分に通じる英文であり、話すにおいても簡潔な表現を好む英語であれば「So」は寧ろ親しみやすく溶け込みやすいです。
あえてキッチリとした英語に置き換えるのであれば、Becauseの使用が適切かもしれません。
「Because is It」そのため、そうであるため。
ただ、単語としてはBecauseは適切ではあるのですが、文章表現として適切かと言われればそうともいえません。
英語のリズムが良くないのです。
英語にはそもそも相手への礼を尽くす言葉は存在しますが、日本語のような敬語的概念が存在しないのでそっくり訳そうと思うのは困難です。
よほど気に入らない、こうではない、と思ったとき以外は「So」で書き綴り、表現をつなげても良いと思いますよ。