発熱した時や、痛みがひどい時に使う座薬ですが、子供にはよく使用しますが、大人になってからは錠剤や粉薬で対応する事が多くなり、滅多に使うことが無いのではないでしょうか。
ですが座薬の方が効果に即効性があるので緊急時用に常備しておくといいかもしれませんね。
座薬の効能効果
血管を広げ体の熱の放出を多くして熱を一時的に下げます。
また、痛みを感じる数値を上昇させ、痛みを緩和させる効果があります。
副作用としては、低体温、下痢、発疹、チアノーゼが出る事があります
座薬は直接腸から血液中へ吸収されるため、肝臓などで分解されにくく、薬の早い効果が期待できます。
座薬の使い方
できるなら使う前に排便をすませておくと良いでしょう。
投入する時は、肛門に手が届きやすい自分が一番投入しやすい体勢をとります。
しゃがむという方法もありますが、不安定な部分もあるので、できれば四つん這いや寝転がる方法が安定しておススメです。
投入する時は、座薬の太い方を肛門に当て、ゆっくりと挿入していきます。
座薬は体温で自然と溶けますので、緊張しないでゆっくり入れていけばスムーズに入ります。
指の第一関節が入るくらいまで挿入する事が出来たら大丈夫です。
ゆっくり安静にしておきましょう。
人に入れてもらう場合は、四つん這いや横向きの体勢になり、恥ずかしいと思いますが、緊張せずに息を吐きながら挿入してもらうと良いでしょう。
使用量はどのくらい?
座薬は小児用に処方される事が多いので、家に子供の分が残っていたりして、それを使う時は体重10kgで100mgの量を目安とすると良いでしょう。
ですが、体重80kgの人は800mg使う訳ではなく、50kg以上の人は1回500mg程度で十分です。
解熱剤には色々な成分が入っていますので、使用する時には医師に確認をするようにしましょう。
有効期限は?
有効期限は、製造されてから4年~5年と言われていますが、実際使用するのは病院からもらった時点から1年くらいが目安です。
それ以上は有効期限が切れている可能性もあるので処分しましょう。
また、座薬は熱いと溶けてしまうので、冷蔵庫で保管する様にしましょう。
座薬が出てしまったら
挿入してすぐ出てしまった場合、また同じものを入れてもいいのか、入れない方がいいのか、分からないですよね。
一般的には、出てきた座薬が固形のままだったらそのままもう一度挿入し、液状化している場合はほぼ吸収しているとみなし、そのまま様子を見る、とされています。
1時間ほどしても変化がなさそうな時はもう一度入れなおしても良いみたいです。
どのくらいで効くの?
薬の効果はだいたい4時間ほど持続します。
ただ、座薬は熱を完全に下げる薬ではなく、一時的に体を楽にするための物ですので、熱が下がる温度は1度くらいです。
ですが、体感ではだいぶん楽に感じると思います。
次に座薬を入れるときは6時間は間隔をあけるようにします。
排便はどうしたらいいのか
薬を腸から入れるということで、気になるのが排便ですが、どのように対応する事が望ましいのでしょうか。
座薬を入れる事で便意を感じる場合がありますが、薬の効き目を出すためにはすぐに排出しない方が良いので、我慢できるなら我慢しましょう。
解熱剤は15分から20分で溶けますので、だいたい30分ほどすれば排泄しても大丈夫です。
ただ、我慢しすぎるのも危ないのでどうしても無理というときは我慢しないでください。
大人になってからの高熱はとてもきつく、体力を奪われるので、無理をしないでつらい時には座薬を使い、ゆっくり休んでくださいね。
こちらの方でより詳しく紹介されています。