軍曹、の名でオンラインでは親しみを持たれている蜘蛛がいることをご存知ですか?
そう八本足の、どこにでも巣を張っては結構な迷惑をかけてくる、古びた家や不気味の象徴として名高い蜘蛛の種でありながら尊敬を集める蜘蛛がいるのです。
その名はアシダカグモ、蜘蛛でありながらいかに名声を集めたのか、また一緒に生活するにはどのように飼育すればいいのかをご説明してゆきましょう。
クモ目、アシダカクモ科:アシダカグモ
アシダカグモがこうもインターネットで有名になったのはゴキブリなどの家内衛生害虫を食べる天敵であり、益虫として多く知られるようになったからです。
かなりの大型の種であり、有名なタランチュラと良い勝負になりそうな見た目と大きさから不快害虫として苦手な人は苦手としていますが、俊足かつ獲物に対しての好奇心・戦闘意欲が高く、一度住み着いた家のゴキブリなどの害虫を半年足らずで壊滅させてしまう仕事人です。
半面、自分以上の大きさの動物には臆病であり、めったに人前に姿を見せない点や意外と清潔にしている点なども合わせ一部にはコアな人気があります。
転じて、ゴキブリ駆除のための自然繁殖以上に手元に置きたい!飼いたい!かっこいい!と思っている人口も増えているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=n2vx0sGR8no
どこで売っている?餌はやっぱりゴキブリなの・・?
大きなペットショップでエキゾチックアニマルを取り扱っている場合はそちらでお買い求めが可能です。
エキゾチックアニマルとはおよそペットとして人とのコミュニケーションをとるのは難しい珍しい動物などの総称です。
飼育のケースは100円ショップで売っているような透明の虫かごでも全然かまいませんし、きっちりとしたケースを飼ってあげても構いません。
ケースの中には人から隠れられるような場所などを作ってあげるとストレスの軽減につながります。
基本的に丈夫な蜘蛛なので気温や湿度に気を付ける必要性はそんなにありません。
冬場マイナス値までになる場合は気を付けたほうが良いですが、人間の生活環境下で生息することが可能なので、人間の適温がアシダカグモの適温です。
餌は生餌が基本であり、ペットショップで買えるものであればミールワームなどでも食べることが可能です。
むろん、チャバネゴキブリの成虫やトンボ、バッタ、コオロギなど幅広い昆虫も餌として捕食しますので比較的飼いやすい種でもあります。
ただ、冷凍品や既に死んでしまっているものには興味が薄いので蜘蛛以上に生きている虫がダメ!と言う人には飼育が難しいでしょう。
アシダカグモは水も飲むので、ケースの中には小さなシャーレにでも溺れない程度の水を張っておいておいてあげましょう。
また飼うにおいて気になることとして、すべての蜘蛛は弱性の毒をもっているいるのですが、人間には害のない毒であり極端なアレルギー体質でもない限り安全に飼うことが可能です。
心配な場合は事前に専門医の指示を仰ぎ、自分の体質を知るのも生き物を飼う上では重要です。
ゴキブリ対策に放し飼いしたい!
もちろん可能ですが、アシダカグモも自由を与えれば逃げてしまうことを念頭に置きましょう。
家のゴキブリを駆逐し終わったら本能でほかの餌場を探しにゆきます。
愛着がわいて可愛がっている蜘蛛であるならケースから出すのは賢い選択とは言えないでしょう。
また、猫を飼っている方は蜘蛛をぱくりと食べられてしまいますのでそちらにもご注意を。