野球少年といえば短く切りそろえられたスポーツ刈り?五厘刈り?丸刈りや丸坊主でしょうか?
あなたはどのようなイメージを持ちますか?
ぱっと見たときは似たり寄ったりにしか見えない髪型にもきちんとしたルールがあるのをご存知でしたでしょうか。
え?坊主かスポーツ刈りの2種類じゃなかったの?と思った方は是非その違い覚えていってくださいね。
スポーツ刈り
スポーツ刈りは頭の角を残し滑らかに繋げるように刈りあげ、前髪を少し長めに残す髪型です。
なお、角を四角く刈り上げるのは角刈りとして区別されます。
もとはブロースという髪型の変形系であり、野球などのスポーツをする学生を中心に流行り始めてスポーツ刈りと呼ばれるようになります。
1980年代では男児の定番の髪型として定着していましたが近年では減少傾向にあります。
厳密な長さの規定は無く、短く切りそろえられてあり、前髪は少し長く、丸みのある刈り上げであればスポーツ刈りとして称してよいでしょう。
洗いやすく清潔さを保ち安事から職人や料理人、ヘルメットの着用が多い消防士や自衛隊などにも人気のある髪型です。
丸刈り
そして五厘刈りは丸刈りの一種であり、関東地方ではその長さをあらわすために「分・厘」と称します。
近畿地方ではバリカンに取り付けるスペーサーの枚数に由来して「枚」を使うことが多いです。
関東での五厘刈りはだいたい1.5~2mm、近畿地方での五厘刈りは9mm程度とちょっとした差があります。
分や厘は一般的な尺貫法が基本ですが、尺貫法による「5分」が15.15mmなのに対し、近畿地方ではスペーサの刃無し、0枚で刈り取るのが五厘刈りの基準となるので長さに差が出るのでしょう。
また床屋や地方、学校によっても厳密にルールが異なることがあり、あくまで一般的な数値として提示されているだけで実態はもっと短かったり長かったりします。
その微妙な差が一般の目から映るとどれも同じかもしれない、と錯覚させる要因なのかもしれません。
丸刈りと丸坊主って何が違うの?
丸刈り、というのはそもそもが「頭の刈り上げ方」を意味する言葉であり、髪型を指す言葉で無い場合も存在します。
それとは別に通常丸刈りとは頭に沿うように若干ではあれ髪を刈り上げた状態であり、頭に髪の毛がある状態の事を指して丸刈りといいます。
対して坊主頭はお寺のお坊さんなどを想像していただければ分かるように髪の毛を極限まで削ってツルツルの状態のことになります。
本来、坊主頭とは宗教的な習慣や軍隊、学校など規律や衛生維持のために教育を理由に義務的に定められた髪型であり、長さやそり落とすときの枚数が、という決まりは存在しませんでした。
ただ揃ってキレイに丸められていれば良いわけで何mmという厳密さは求められていなかったんですね。
それが個性が通る時代になり、でも教育現場やシッカリとした職場でのきちんとした身なりとして制定するために、ここから、ここまで!という決まりが定められ坊主頭から丸刈り、五厘刈り、角刈りやスポーツ刈りが生まれて行ったのでしょう。
昨今では刈り上げ頭はあまり流行らない髪形かもしれませんがピシリとした髪型は清潔感があり好感を持たれる髪型として今でも根強い支持を得ています。
暑さに耐えかねた時は散髪の一案として、まずはスポーツ刈りからイメージチェンジをしてみても良いかもしれませんよ?