「世界で最強のパンチを打つのは誰だ」
ボクシング・格闘技ファンがこれを語り出したら止まらなくなりそうですね。
今日は勇気を出して、その話題に切り込んでいきましょう!
併せて強いパンチの打ち方もご紹介します。
最強のハードパンチャーは誰だ!
世代によっても変わってくるでしょうが、一般的にはジョージ・フォアマンとマイク・タイソンという意見に二分されるようです。
ファンの間ではタイソンの持ち味がスピードとパンチのキレなのに対して、フォアマンはパンチの重さだといわれています。
刺すような強力パンチか、丸太でぶん殴られるような重いパンチか・・・。
どちらが強いのかは計りかねますが、もし自分だったらフォアマンに殴られるほうがイヤですね。
一般人のパンチはどうだ!
ここに、東京大学が測定した興味深いデータがあります。
以下、それぞれ利き腕のストレートパンチ及び突きの威力を比較したものです。
- 一般人(格闘技未経験の体重70kg) 150kg前後
- 薬師寺保栄(バンタム級王者) 400kg前後
- 空手家(体重70kg前後 有段者) 300kg前後
一般的に、一般男性のパンチ力は体重の40~70%、マッチョな人でも体重の80~120%なのに対し、プロのボクサーのパンチ力は体重の150~300%だそうです。
しかも、薬師寺選手は少し弱めに打ってこの数値だったそうです。
さすがプロは違いますね。
強いパンチを打ちたい!
プロには及ばないにしても、強いパンチって打ってみたいですよね!
そのために一番必要なのは何だと思いますか?
なにより大切なことは、正しいフォームでパンチを打つことです。
初心者は、ついついパンチを肩や腕だけの力で打とうとしてしまいますが、強いパンチを打つのに大切なのは、しっかりと腰を入れることです。
正しいフォームを学ばずに、いきなり筋トレなどのトレーニングをしても、なかなか結果は得られません。
正しいフォームでパンチを打つことで、なんと1.5~5倍もパンチ力がアップするとも言われています。
腰の入ったパンチの打ち方
5倍もパンチ力がアップするフォーム、ぜひ身につけたいですよね。
順を追ってご説明しますので、やってみましょう。
まずは、肩幅程度に脚を開いて両膝を軽く内に曲げ、右足のかかとを浮かせてやや右に体を傾けた状態が基本の構えです。
そのまま、左足を前に踏み込むと、体にねじれが生まれ、腰にタメができます。
そして右足→腰→腕へと順に回転を伝えながら、その回転の威力をそのままパンチに乗せて右拳を突き出します。
実際にやってみると、腕だけでなく体全体を使ってパンチを打つことがわかります。
筋トレするならこれだ!
体全体を使って腰の入ったパンチを打つために必要な筋トレについてご説明しましょう。
まずは、下半身の強化です。
ボクサーがよく縄跳びを跳んでいるのも、そのためです。
一番手軽なのは、スクワットです。
ジョギングなどでふくらはぎの筋肉を強くすることも、瞬発力を高めるのに役立ちます。
直接パンチ力を強める要因にはなりませんが、握力を鍛えるのも強い手首を作る意味で有効です。
参考までに、現役時代のマイク・タイソンのトレーニングメニューをご紹介しましょう。
- 5kmのジョギング
- エクササイズ
- 10ラウンドのスパークリング
- 1時間のエアロバイク
- 腹筋2,000回
- ディップス500~800回
- 腕立て伏せ500階
- 30kgのバーベル上げ500回
- 首のエクササイズ10分
- エアロバイク30分
これら日々のトレーニングで培った持久力のある強い脚、肩、首が彼の輝かしい功績を作ったんですね。
ぜひ、正しいフォームを意識してパンチを打ってみてください。
ゲームセンターやジムで、羨望のまなざしを浴びるかもしれません。