豪華な食事のメニューと言えば、何を想像しますか?
美味しいものはたくさんありますが、日本人なら伊勢海老、と答える方も多いのではないでしょうか?
あまり気軽に食べられるものではないからこそ、食べるなら旬の一番美味しい時期がいいですよね。
でも、いつ、どこで食べたらよいのでしょうか?
伊勢海老について
伊勢海老は5月から8月にかけてが産卵期です。
この時期は、資源の確保のため禁漁となり、場所によりますが、9月もしくは10月から4月にかけて、伊勢海老漁は解禁となります。
秋から春にかけて、新鮮な伊勢海老を食べることができますね。
ちなみに旬は、冬の波が荒れる時期と言われています。
概ね解禁後の10月から1月頃にかけてが、伊勢海老の旬と言えそうです。
伊勢海老は茨城県より南の太平洋側や、九州より南の東シナ海側といった、日本の広範囲に生息しています。
海で釣りをしていたら、伊勢海老が釣れた!なんていう事もあります。
海からの嬉しいサプライズ、と喜びたいところですが、そうはいかないようです。
伊勢海老などの定着性の水産物は、例外の海域もありますが、ほとんどの場合、漁協の組合員以外が捕獲すると、密漁になってしまいます。
伊勢海老を獲ってはいけない場所で釣れてしまった場合は、すぐに放流してください。
捕獲してしまうと、海上保安庁や警察に事情聴取を受けてしまうかもしれません。
漁協権の設定されていない場所でも、禁漁期間や大きさなどは漁業調整規則が適用されますので、釣りをする場合は事前に確認しておくようにしましょう。
伊勢海老の美味しい場所
伊勢海老、伊勢といえば三重県を連想しますよね。
でも伊勢海老の漁獲高は、三重県は2位で、1位は千葉県なのです。
先述しましたが、伊勢海老は関東より南の浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息しており、日本の至るところで伊勢海老漁は行われています。
主な場所は以下のとおりです。
- 関東:千葉、神奈川、茨城
- 中部から近畿:静岡、三重、和歌山
- 四国:徳島、高知
- 九州:宮崎、鹿児島、長崎、熊本
- 沖縄でも漁は行われています。
伊勢海老といえば、やはり三重のイメージが強いですが、お住まいの県の漁港にも、美味しい伊勢海老が水揚げされているかもしれません。
隠れた名店もあるかもしれませんので、探してみてはいかがでしょうか。
なお、伊勢海老の漁獲量は、千葉と三重で全体の40%程度が占められています。
千葉県にある外房の大東・大原から勝浦にかけては、千葉県の中でも特に伊勢海老漁が盛んな場所です。
また、三重県は鳥羽市や相差付近が、海女さんの獲ってきてくれた新鮮な伊勢海老を食べることができるとして有名です。
ドライブがてら、美味しい伊勢海老を楽しむのもいいですね。
新鮮な伊勢海老を購入して、自分でさばいてみる、という場合は、こちらをご覧ください。
獲れたての伊勢海老が目的で旅行に行く場合などは、漁が解禁されているか、必ず事前に確認するようにしてください。
少々お値段は高い伊勢海老ですが、思い切って堪能してみてはいかがでしょうか。