芸能人のダンスグループや街角の若者のグループでもダンスのアクロバティックは年々クオリティの高い演技を見かけるようになりました。
昔から日本人は身体が固い、ダンスに向かないなどと世界で認識されていましたが、それは技術を知らなかっただけのこと。
体操の世界を独走首位をキープしている日本人は、小柄で痩身、しなやかな身体のつくりをしています。
だれでも正しい練習を重ねれば無理なくアクロバティックなアクションができます。
出来るとかなりカッコイイ!!後方宙返り、バク宙をご紹介しましょう!
正しいバク宙!
バク宙、バック宙ともよばれる技の正式名称は後方宙返り、バックフリップ。
混同されがちなバク転は後方倒立前転、バックハンドスプリングです。
違いは後ろへ回転する際に手が付いているか、付いていないかということで、後ろ向きに倒れ逆立ちして元に戻るのがバク転、後ろへ倒れた勢いのまま回転しもとの姿勢に戻るのがバク宙です。
バク宙の難しいところは直立姿勢から勢いを作り出し後ろへ倒れこむという1動作のみで回転までの勢いをつけなければいけないところです。
跳躍力も必要ですが、それ以上に勢いによる回転も大切になってきます。
どちらか一方が足りているだけでは正しく回れないのです。
練習スペースは必ず確保してね!
どんなアクロバティックにも通じていえるのは練習時のスペースの確保です。
充分なスペースの確保は、即ち安全の確保だといえます。
アクロバティックは見た目には華やかで大掛かり、危険を顧みずおこなうところに感動する!という気持ちはわかりますが、アクロバットをする人、全員が全員危険を顧みず他医術自慢をしているわけじゃないのです。
適切な場所、安全な空間で重ねた努力があってはじめて、人前で見せられるほどの技に昇格できるのです。
始める前には必ず安全を考慮した場所を用意しましょう。
バク宙は前後左右に手を広げて、その一回り大きいくらいのスペースが必要です。
加えて足元には同じ場所ぶんだけのやわらかいマットなどを用意しましょう。
基本を大切に、コツコツがんばろう!
まず始める前の柔軟はしっかりとおこないましょう。
後ろへ倒れるような背中から腰にかけての柔軟は念入りに、肩もグルグルと大きく回してください。
身体が温まったら、マットを高く積み上げて用意し、後ろ向きでジャンプ、その高さのマットに座れるよう練習します。
え?飛び込むんじゃないの?いいえ、まずは高くジャンプできるように身体を慣らしてゆきます。
最初のうちは何だこんな簡単なことと思いますが、基礎は大切です。
後ろジャンプで高い場所に座れるようになったら今度は腕のフリをつけて勢いを更に加えます。
何度か繰り返した後、今度は高いところへ背中をつけて足を抱え込むように飛び込む練習に映ります。
ジャンプの高さがつかめてきたら、今度はひざをお腹の上胸の位置まで持ち上げるイメージをしながらその場でジャンプの練習をします。
腕は振り上げたまま、勢いをイメージしましょう。
寝転がって、ひざを胸元の位置まであげらられる練習をします。
ひざが胸の高さ以上に持ってこれないとうまく回転できません、またひざを上げたときに首が丸まってかがんでしまう姿勢では回転できないので注意が必要です。
以上のイメージトレーニングが終わったら次はいよいよバク宙に挑戦!
いざ!後方宙返り!
補助を入れてもらい、後ろへ回転するイメージトレーニングを思い出し回転してみます。
この時点でコツがつかめ跳躍、回転共に足りている人はまずまずの形で回転することが出来ます。
ちょっとまだ不安だな、という人はまたイメージトレーニングを繰り返しましょう。
また、後ろに倒れこむ練習やバク転の練習方法を組み込むのもバク宙の手助けになるでしょう。
バク宙には回転の勢いと跳躍が大事です。
足をお腹につけるように跳躍し、両手で抱え込み、その勢いで後ろへ回転します。
初めてバク宙をする人は手の振り上げが途中で止まってしまい抱え込みが充分に出来ない人が多いそうです。
要点を意識して勢いよく飛びこめば意外と一瞬にして習得してしまえるので、何度も何度も繰り返し練習しましょう。
1人で練習するときはご注意!
バク宙は場所さえ用意できれば助走などを必要とせず、補助の人も不要なので1人で練習することが出来ます。
イメージトレーニングもご自宅のベッドや布団があればこなせるものが多いです。
いざ、バク宙の個人練習をする場合は回転できずに姿勢を崩してしまうのが一番怖いです。
頭から倒れこめば首の骨を折ります。
ですので必ずやわらかいマットや、衝撃を吸収できる安全対策を十分にしてください。
外で練習して万が一コンクリートとキスするようなことになったら…なんて考えただけでも背筋が凍ります。
自分で努力を決めた姿勢はかっこいいです、かっこいいまま貫き通すには周りの迷惑と他人への心配をかけないことが大切です。
自分の責任は自分で持ち、何回も何回も練習してかっこよくキメられるようにしましょう!