ロンドンオリンピックで、内村選手が体操6種目、個人総合で金メダルに輝いたのは記憶に新しい出来事ですよね。
華麗な身のこなしと、しなやかに跳ねる身体。
最高峰の技術レベルまで!とはいえなくとも、その片鱗を味わってみたい!とシェイプアップに体操を取り入れる方が増えているのだといいます。
今回はその中でも基礎的な技でありながら、ちょっと身体が固い方でも出来る可能性の高いハンドスプリングをご紹介いたします。
目次
ハンドスプリング とは
ハンドスプリングは体操の基本的な技の一つであり、助走をつけた勢いから走り倒立をし、もとの姿勢戻るまでの一連の動きのことを言います。
サッカーにもハンドスプリングスローというわざがあり、アクロバットに魅せる歓声をよぶ技です。
一見難しいようにも見えますが、実は勢いが付いてしまえば背中の柔軟性が無くても出来るハンドスプリング。
しかも安全を考慮すれば1人でも練習が可能なのです。
ハンドスプリングの練習とコツ
まずは倒立をマスターすべし!
ハンドスプリングは倒立の延長にある技になるので、まずは基本の基本、倒立が出来ないことには進むことが出来ません。
確かに勢いだけで出来てしまう場合もありますが、それは腕の筋肉が体重を支えるに足りている場合です。
いきなり大技から始めるのではなく、まずは壁にもたれかかる倒立が出来るようになるところから始めましょう。
壁から足を離して完全に自分の腕だけの力で倒立が出来るようになればハンドスプリングの練習にうつれます。
それまでは危険なのでまずは基礎の基礎を固めましょう。
いざ!助走をつけて走り倒立!
まずは布団など倒れこめる場所を用意し、走り倒立が出来るようになりましょう。
最初は走り倒立をし、布団に倒れこむことを目的とします。
走って倒立、そのまま布団へ倒れる。
補助など手伝いの人がいるのであれば、倒立を少しキープしてもらうように支えてもらいましょう。
走り倒立が完全に出来るようになったら、倒立時に腕に少し力を入れて地面へ腕を突き出すよう意識して倒れてみましょう。
勢いつけて立ち上がれ!
走り倒立が完璧に出来るようになったら、倒立時に腕を地面へ突き放し回転の勢いを利用して立ち上がるように練習を重ねます。
勢いに任せて一度でできることもあれば、腕の突き出しの仕方がつかめず倒れこんでしまうこともあるので布団、倒れこむ場所は必要です。
手で地面を突き放す力が足りないと回り回りきれずに着地に失敗してしまいます。
最終的に布団に立ちあがれるようにするのが目標ですが、コツがつかみにくい場合はそのまま倒れこんでしまうことが安全です。
無理をしないで勢いを大切に出来ると思ったときに初めて立ち上がった状態になっているのでコツといえば勢いを殺さないことになります。
立ち上がるときはしゃがむように着地するより、きちんと立ち上がるイメージを持つとキレイに立ち上がれるようになりますし、しっかりとした姿勢をキープできるので意識して回って見ましょう。
連続回転!やはり勢いは大切
連続でハンドスプリングをしたい場合、難易度はグっとあがります。
まずはハンドスプリングをきちんと成功できるようになってから、というのは大前提ですが1回1回着地後の姿勢がポイントになります。
着地後止まれなくて前のめりになるほど姿勢を起こす必要があり、腰を曲げず直立姿勢よりもやや前傾姿勢になるように回転し、次へ次へとつなげます。
最初は片足着地から勢いを維持して回り、片足で慣れてきたら両足での着地にチャレンジしましょう。
片足着地での連続回転より、両足着地での連続回転の方が難しいため、無理の無いようにチャレンジしてみましょう。
体操は広い場所と準備を怠らないこと!
指導をうけての体操は指導者に責任がありますが、1人で練習にいそしむ場合、責任者は自分自身になります。
広い場所の確保は勿論、誤った練習法で骨折や障害の残る怪我をする可能性もありますので何においても安全第一で、準備運動は欠かさないようにしましょう。
自己責任という言葉は冷たく感じられるかもしれませんが、自分の身体のことは自分以外の誰にも責任を持ってもらうことは出来ないので常々考えて練習に励んでくださいね。