老若男女、「ポカリ」の愛称でおなじみのポカリスエット。
最近では、吉田羊さんを起用したCMも話題になっていますよね。
国民から愛されるロングセラーですが、ポカリスエットは甘いので成分が心配という声も聞きます。
そこで、今日はポカリスエットの成分について掘り下げてみます!
ポカリスエットの成分を見てみよう!
まずは、百聞は一見にしかず。
100mlあたりのポカリスエットの成分を見てみましょう。
- エネルギー:25kcal
- 炭水化物:6.7g
- カリウム:20mg
- カルシウム:2mg
- マグネシウム:0.6mg
- ナトリウム: 49mg
※原材料:砂糖、ブドウ糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、調味料(アミノ酸)など
この中で特徴的なのは、ナトリウムやクロール、カルシウム、カリウム、マグネシウム等のイオン物質が多く含まれていることです。
人間が汗をかくことで水分とともに体から失われるイオンを、効率的に吸収するために配合されています。
また、食塩が入っていることも特徴的で、体に浸透しやすい生理食塩水に近い成分を作り出しています。
生理食塩水は人間の体液に近い成分ですから、ポカリスエットは発汗時や風邪を引いて体調の悪いときなどに効率的に水分・イオン補給ができるドリンクといえます。
気になる糖分量を見てみよう!
成分については体によさそうなことがわかりましたが、ポカリスエットは味が濃くて甘みも強く感じますよね。
そこで、代表的なスポーツ系ドリンク500mlあたりの糖度と、含まれる糖分量を比べてみました。
- DAKARA 糖度6.7% 23.5g
- レモンウォーター 糖度5.6% 23g
- スーパーH2O 糖度.8% 19.0g
- アクエリアス 糖度4.6% 28g
- ポカリスエット 糖度6.7% 33.5g
糖分量で見ると、ポカリスエットが一番高く、スティックシュガーにすると実に11本分の計算になります。
でも、販売元の大塚製薬によると、この糖分は効果的な水分・イオン補給に必要とのことです。
かなり糖分は高いので、飲みすぎには注意が必要でしょう。
糖分の高さが心配になるけど・・・
こんなに糖分が高いと、糖尿病になるんじゃないか心配になってしまう方もいますよね。
ただ、糖尿病にはこういったドリンクだけではなく、食生活を含めた生活習慣全般が関係しています。
また、水で薄めたらいいんじゃない?と思われる方もいるかもしれませんが、それはおすすめしません。
ポカリスエットは、体に必要な水分吸収を早めるために適切なバランスで配合しています。
水で薄めてしまうと、本来の水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収効果が損なわれてしまう可能性があるのです。
体調が悪いときの栄養補給としては最高!
それからもうひとつ気になることとして、ポカリスエットはよくアクエリアスと比較されますよね。
アクエリアスには、アミノ酸やクエン酸などの有機酸が配合されおり、より疲労回復に特化したドリンクと言えます。
対してポカリスエットは、体内から失われた水分とイオンを効率的に補給できるドリンクですから、汗をかいたときや発熱時など食欲がないときに水分&栄養補給として飲むのがおすすめです。
これからの夏バテの時期にも役立ちそうですね。
赤ちゃんにあげるときは注意を!
栄養補給によいポカリスエット、赤ちゃんが風邪を引いたときにも飲ませたいと思いますよね。
味が濃いので水で薄めたり粉末で薄めに作ったりするという方もいますが、それはやめましょう。
水で薄めても赤ちゃんの体にあった浸透圧にはならないため、うまく吸収できません。
「ビーンスタークポカリスエット」という生後3ヶ月から飲める商品がありますので、そちらを選びましょう。
離乳食が完了すれば、薄めずにそのまま飲むことができます。
ポカリスエットは、夏場の汗をかいた体や弱ったときにとても有効なドリンクであることがわかりました。
あの甘さも、しんどい時の体にとっては必要な分量なんですね。
水がわりにゴクゴク飲むのはおすすめできませんが、上手に使っていきたいですね。