あなたの平熱はどのくらいですか?
それって、全体の平均に比べて低いか高いかご存知ですか?
日本人の平熱や、年齢ごとの平熱を覚えておくと、体調管理にも便利です。
いろいろと比較してみましたので、参考にしてください。
目次
まず、時間帯で体温は上下することを覚えておこう
体温は、測る時間帯や場所によっても0.2~0.3度の差が出るのはご存知でしたか?
朝起きたばかりの時が一日で最も体温が低く、午後2時~5時が最も高くなります。
正しい体温を測りたいなら、朝一番に、なるべく体を動かさない状態で測るのがベストです。
手のひらを上に向け、脇の下から上へ体温計をはさむと正確な体温を測れます。
時間帯ごとの自分の平熱を覚えておくと、体調の管理にも便利ですね。
平熱対決!日本人VS欧米人
ここからは、いろんなケースの平熱をご紹介していきます。
まずは日本人と欧米人を比べてみましょう。
日本:36.2度
1957年に東京大学が調査をおこなった結果、10歳~55歳の健康な男女3,000人の平均体温は36.89度±0.34℃という結果が出ました。
当時は低体温の人は少なく、実に7割の人が36.6度から37.2度に入っていました。
しかしながら、現代は平熱が36.2~36.3度にまで下がっており、35度台の低体温に陥っている人も少なくありません。
近年平熱が低下した理由は、運動不足や塩分、水分の過剰摂取、ストレス、クーラーの常用といったライフスタイルの変化によると考えられています。
欧米人:37度
欧米では、平熱は37度といわれており、38度を越えないと発熱とは言わないそうです。
このように平熱が高い理由は2つあります。
ひとつには、筋肉量の違いです。
筋肉が多ければ発熱量も高くなり、それによって体音が上昇します。
さらに欧米人は、日本人に比べて血中の赤血球の数値が高く、体温調節に関して畜熱量が高いことも平熱が高い理由とされています。
真冬でも街中で半袖の欧米人を見かける理由は、こんなにも平熱が高いからだったのですね。
年齢・性別ごとの日本人の平熱
欧米人に比べるとかなり平熱の低い日本人。
でも、日本人でも乳幼児は欧米人並みの体温だって知っていましたか?
そうなんです、年齢によっても平熱が変化するのです。
次に、日本人の平熱を年代別に見てみましょう。
1位 乳幼児 37度
2位 10~50歳 36.2~37度
3位 65歳以上の高齢者 35度台も多い
乳幼児の体温はとても高く、37度台が平均です。
38度以上の発熱をしていても、元気な子も多いですよね。
その後、平熱は年々下がり続け、10歳頃には一定の値に落ち着きます。
10歳以上の子どもと大人の平熱は、理論上は同じというわけです。
その後、高齢になると再び体温が低下していきます。
その理由は、運動機能や身体の生理機能の衰えと体温低下が関連していると言われています。
性別ごとの平熱を見てみると・・・
データ上は成人男女の平熱に差はありません。
でも、感覚的には男性のほうが平熱が高い人が多く、いわゆる35度台の低体温に悩む女性が多いように感じますよね。
女性に低体温が多い理由は、無理なダイエットや運動不足と言われています。
食事や運動によって体がエネルギーや熱を作り出すことができなくなると、体温が上らなくなり、低体温状態に陥ってしまいます。
ダイエットのせいで低体温になり、深い症状に悩まされている女性は多いようです。
これはなんとかしたいですよね。
低体温を脱却しよう!
低体温の人は、なんとしても平熱をあげましょう!
というのも、平熱が高いと免疫力が高まり、ウイルスや細菌にもかかりにくくなると言われています。
基礎代謝も上がり、言うことなしですよね。
反対に、体温が低いと血行が悪くなり、免疫も低下します。
病気にもかかりやすくなったり、肩こりや生理痛、不眠などの深い症状が現れることもあります。
運動と質のよい食生活で基礎代謝を上げて、平熱を上げることが大切です。
年齢や人種で平熱が変わるというのは驚きでしたね。
低体温に悩んでいる方は、生活習慣を見直して、体温を上げましょう!